ABCテレビの中邨(なかむら)雄二アナウンサー(65)が16日、甲子園球場で行われた全国高校野球選手権3回戦、横浜対霞ケ浦戦の実況を担当。試合後、「月日が重なっても高校野球に対する思い、そしてまた高校野球をお伝えしていく熱意は変わるものではありません」と思いを語り、「108回目を迎える全国高等学校野球選手権大会。私事ながら、この放送をもちまして、ABCテレビアナウンサーとして卒業ということになりました。高校野球中継、ラスト中継になりました」と報告した。
ゲスト解説を務めた日大三の小倉全由前監督からは「ありがとうございました」とねぎらいの言葉をかけられた。
中邨アナは「またすばらしいゲーム、歴史を甲子園で108回目の夏も、ぜひ球児たちに刻んでもらいたいと思います」と締めくくった。
中邨アナは1985年(昭60)に朝日放送にアナウンサーとして入社。夏の甲子園大会は87年から実況を担当した。22年春に60歳で定年を迎えたが、その後もシニアアナウンサー(嘱託契約アナウンサー)としてスポーツ実況を続けていた。8月12日に65歳の誕生日を迎えた。
96年夏の甲子園では、松山商と熊本工が戦った決勝を実況した。3-3の10回裏、松山商は1死満塁のピンチを迎え、犠飛と思われた大飛球を右翼手が本塁へ好返球。サヨナラ負けを阻止し、その後、優勝を果たした。このプレーは「奇跡のバックホーム」として語り継がれているが、中邨アナは「奇跡」という言葉を使わずに実況した。
18年夏の甲子園準々決勝、金足農対近江では、金足農が1点ビハインドで迎えた9回裏、無死満塁から2ランスクイズでサヨナラ勝利を収めた試合を実況した。



