元テレビ朝日社員の玉川徹氏が20日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。19日に訃報(ふほう)が所属事務所から公表された、女優で文筆家としても活動した岸惠子(きし・けいこ)さんについて「亡くなるまで、生きた人だなと思う」と印象を口にした。

かつて岸さんにインタビューした、番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一も「そうだと思う」と共感の思いを口にした。

この日の放送では、岸さんの生前のさまざまな活動について振り返った。13年3月の番組名が「モーニングバード」時代に羽鳥がインタビュアーとなり、岸さんを取材した際の映像も放送。文筆家としても活動した岸さんが、女性作家と年下の実業家の濃密な恋愛を描き、ベストセラーになった話題の小説「わりなき恋」について、羽鳥が「主人公(のモデル)は岸さんということでよろしいんですか」と問うと、岸さんが「主人公がたどってきた道筋は、私そのものなんです」と応じる様子も伝えられた。

羽鳥はVTRの後、岸さんについて「当時としては本当に、女性としては先進的な生き方で、思ったことは実行するという方だなという印象でした。一方で非常にゆったりしていて気品もあって、相反するものを両方持ち合わせている方なんだな、不思議な人だなという印象を、すごく持ちました」などと、岸さんに抱いた印象を思い返した。

一方、コメントを求められた玉川氏は「13年前のインタビューも覚えていますが、あの時も感じましたが、今、亡くなってあらためて思うのは、亡くなるまで、生きた人だなと」と口にした。その意味を「生きるってね、生き生きと生きるって簡単なことではないんですよ。命があるというふうなだけでは、生き生きと生きることにはならない」とし「やりたいことがきっと、いっぱいあったんでしょうね。それを、全部かどうかは分かりませんが、一つ一つ実現させて、やりたいことをずっとやってきたという」と、多岐にわたった岸さんの活動内容を振り返った。

その上で「羽鳥さんがインタビューしたときの本ね。『(モデルは)私です』みたいなことを言っていて、結構、奔放な話なんですよ」と、小説の内容に言及。これに羽鳥が「なかなかの内容です。すごいなあと思って」と応じると、玉川氏は「私の知り合いもですね、『本当か?』とか思いながらですね、かつて海外で(岸さんと)知り合って、相当熱烈にアタックして、みたいな話を(聞いたことがある)」と、意外なエピソードを明かした。

羽鳥が「岸さんに?」と反応すると、玉川氏は「そう」と応じ、「話半分で、本当ですか? と思って(知り合いの話を)聴いていましたが、本当かもしれないと思って」と思いをめぐらせ、「(岸さんは)もしかしたら、恋多き人だったのかもしれない。あの本から考えると。もう1回本を読んでみたい気がしました」と述べた。

その上で、「だいたい年老いていくと縮小均衡に入るというか、少しずつ小さくなって最後は枯れて、みたいなことを考えがちですが、だけど、最後まで拡大して、拡大しきったところで命が終わるという方がいいね。やりたいことは全部やってという。そして、最後まで生き切る。そういうふうな人生を歩んでみたいなというふうに思いました」と、岸さんの人生観に触発されたように語った。