女性ハードロックバンド「SHOW-YA」がこのほど日刊スポーツの取材に応じ、8月30日に東京・浅草花劇場で開催するデビュー日前日ライブ「青春とはなんだ!」についてや40年の歴史を振り返った。【川田和博】
-「青春とはなんだ!」ですが、どんなライブになりそうですか?
寺田恵子 楽しく熱いライブ! 今100本ライブをやっていて、ライブハウスでやっているとお客さんとの距離が近いじゃないですか。その距離の近さもあって、お互いの圧がすごく強いんです。だから、そういう感じでいけたらいいなと思っています。
中村美紀 「青春とはなんだ!」というタイトルなので、いつもとは違って懐かしい曲とか、みんなで歌える、一緒に声を出せるような曲も用意します。だから、いつもとはちょっと違うかなって。
-去年9月、寺田さんにインタビューした時、最後に言っていた「死ぬまで青春」がそのままツアータイトルに使われています。
寺田 本当に「青春してんな」と思って。「死ぬまで青春」とか思っていたら、いつの間にかそれがライブ(100 LIVE AGAIN)のテーマになり、今回のツアーのタイトルとかにもなっている(笑い)。
-去年までは鹿鳴館でしたが、閉鎖されてしまいました
五十嵐美貴 さびしいですよね。あそこから出たレジェンドバンドTシャツがあって。SHOW-YAとか70、80年代のレジェンドバンドにSHOW-YAも名前を入れてもらって、クラウドファンディングに申し込みをするとその返礼品でもらえます。結構貴重なTシャツになっているみたいです。(※7月31日で終了)
-そうやっていろいろな思い出の会場がなくなっていくっていうのは、やはりさびしいですよね
寺田 それだけ長くやっているからというのもあるね(笑い)。
-バンドを長く続ける上で普段の生活で意識していることや取り組んでいることはありますか。特に身体が楽器のボーカルとドラムは体力的にもきついかと思われますが
寺田 私はストレスをためないことかな。わりと小心者なんで、ライブの前ってすごく萎縮しちゃう。でも今は、どんなに調子が悪くても、自分の出せるものを最大限出せば絶対伝わるって。音楽ってそういうもんだって。もちろん、技術的に最低限必要なものもあるけど、そこから先は心の部分で補える。だからライブ前は不安とかのマイナス感情は閉じ込めて、ライブで全身全霊で叫び続けていますね。
角田美喜 肉体労働者(笑い)。40代、50代は筋トレとかしていたけど、60代になると、やりすぎてもマイナスなんです。だから普段からストレッチとか、体力が落ちないような生活をしています。ハードにやりすぎると、ライブ自体がハードなので(笑い)。若い頃ないがしろにしていたことを、逆に今すごく細かく自分に課題を与えて、それで維持しています。
五十嵐 それぞれの楽器で負担が違うんです。例えば、さお物(ギターやベース)は重いので、肩とか腰もバリバリ。キーボードはグリッサンド(鍵盤を手や指で横にスライドさせる奏法)でガングリオンができちゃたりとかね。だから、それぞれみんな、ステージに立つ上でやらなきゃいけないことがあって、それぞれが大変なんです。私の場合、持病もあるので、そこのコントロールも必要。でも、美紀ちゃんが後期高齢者になるまで頑張りたい!
中村 10年切りましたね(笑い)。
-どう反応していいのか…。では、1人ずつ意気込みをお願いします。
中村 メンバーみんなが集まってライブをできるのが本当に幸せなことなので、その気持ちをステージにぶつけて、お客さんにぶつけていきたいと思います。 寺田 やっぱり、「死ぬまで青春しましょう」って。もうそれにつきますね。夢を見られる年齢ではないかもしれないけれど、今夢を見られる気持ちになっているので、お客さんと一緒にこれから先いろんな夢を見たり、いろんな思い出作りをしたりとかしていきたい。だから、一緒に青春していきましょう!
角田 このデビュー日記念ライブは10代とか20代の頃の曲もある。それだけ長くやってきたことと、皆さんとその思い出も分かち合いたい。もう今がベスト。次に行く段階で、そのベストを超えるのがだんだん難しい年齢になっているので、今できることをしっかり出して、今の自分たちを思いっきり見てほしいなと思います。
仙波さとみ 基本はいつもと変わらず、とにかく元気なみんなの笑顔も見たいし、自分たちの笑顔も見せたい。だから、いつもと変わらず、がむしゃらにやります。
五十嵐 さとちゃんと同じで(笑い)。でも、花やしきは日本最古の遊園地で、それだけ歴史がある花やしきの敷地の中に新しくできたのが浅草花劇場なんだよね。だから、長い歴史の中から出てくる新しい文化なんです。SHOW-YAも昭和にデビューして、令和の今に同じ形ではなく常に進化し続けているので、多分新鮮なところを感じてもらえるんじゃないかなと思っています。41周年に向けて、みんな年取ったけど頑張るぞって!(笑い)。
寺田 いや、まだまだ…
(続く)
◆SHOW-YA 寺田恵子(ボーカル=63)、中村美紀(キーボード=66)、角田美喜(ドラム=62)、仙波さとみ(ベース=62)、五十嵐美貴(63)の5人組。1985年(昭60)8月31日、「素敵にダンシング(Coke Is It)」でデビュー。「限界ラバーズ」「私は嵐」などが大ヒットし、87年には女性バンドのみのロックフェス「NAONのYAON」をスタート。91年に寺田が脱退後、ボーカルを代えて活動も98年に解散。05年にオリジナルメンバーで再結成し、現在に至っている。



