21日に放送されたテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)で、再生可能エネルギーの活用をめぐり、月曜コメンテーターの俳優石原良純と弁護士の猿田佐世氏、レギュラーコメンテーターの元同局社員、玉川徹氏がそれぞれの立場で議論をかわす場面があった。
番組では恒例のパネル解説で、「台風を人間が制御!? 減災目指すプロジェクト」をテーマに放送。台風25号が関東に接近する中、台風を制御するため、実際にコンピューターによるシミュレーションが行われていることを伝えた。気候変動をめぐる話題で、同番組にたびたび出演している三重大大学院の立花義裕教授が生出演して解説を行う一方、台風の制御に関しては難しさや、さらなる研究が必要とも訴えた。
MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一にコメントを求められた良純は「まずはコンピューターのシミュレーションから始まり、実験、実用、検証してみる。で、作用があるのかないのかがはっきりすると、そのときに、副作用が出るかも知れない。それを検証した時、作用、副作用が分かった、じゃあどの段階で使えるのかと。これは法的にも難しいよね」とした上で、「ただ、台風のメカニズムを知ることは大事で、それは何らかの形で、別に台風が急にエネルギーになるとは思わないんだけど、防災や予報に役立つのかということ。そのうちのひとつだね、今の段階では」と語った。
一方、猿田氏は「(台風の勢力増強の)根本は気候変動。この瞬間も、日本政府は化石燃料での発電を推し続けている」と指摘。「前に(立花)先生にも聞きましたが、化石燃料での発電をまずやめないといけないと。こんな明確に分かっていることがあるのに、日本政府はやり続けていて、世界的にも『化石賞』をもらい続けている」と訴え、「世界の先進国は100%とか80%とか、再生可能エネルギーでの発電を2030年度目標にしていると聞くんですが、日本は(現状では)30%台という」と、日本は取り組みが遅れていると主張。立花氏は「CO₂を減らすということが、最も大事な気象制御」などと応じた。
これに対し、良純は「再生可能エネルギーの日本の自然の限界というものがあるわけです」と述べ、「(日本は)風力発電に、けして適している国ではないということが分かっている。太陽光発電は主要電力、基幹電力にはならない。じゃあ原子力発電は、3・11の話もあり、アレルギーがある。でも、どっちを取るかですよ。リスクを。何を取っていくかを選択しないといけない」とした上で、「再生可能エネルギーが全部解決してくれると。いずれはそうかもしれないけれど、気象の問題って、この3年で明らかになっても10年先はどうなっているか分からない」と持論を訴えた。
これに猿田氏は「割と再エネって進んでいるみたいで。イギリスやドイツができて、なんで日本ができないんだろうというのは考えてもいいのかな」と、主張。良純は「ドイツなんかは風が強い。イギリスも」と反論したが、猿田氏は「日本もだいぶ風が強い」と述べ、良純は「風は強くない」と再反論した。
ここで、玉川氏が「(日本でも)洋上はずいぶん強い風が吹いていますよ」と2人のやりとりに参戦し、「洋上のポテンシャルは、日本は圧倒的ですよ。風力発電」と良純の主張に疑問を呈した。
良純が「だって、ポテンシャルと言ったって…」と反論しかけると、羽鳥が「まあ、いろんな選択肢はあるということですよね」と仲裁に入ったが、それでも、玉川氏は「(日本は風力発電に)向いていない国ではまったくありません」と断言。良純が「いや、向いてないよ」とつぶやく声も拾われた。
羽鳥は「という方策は、いろいろあるということです」と述べたが、番組内で意見が対立することも多い良純と玉川氏のやりとりには、ピリピリした空気も漂った。放送は直後にコマーシャルに入った。



