オープニング作品「SUKIYAKI 上を向いて歩こう」(瀬々敬久監督、12月25日公開)のアジア最速上映を受けて、丸の内ピカデリーとTOHOシネマズ日比谷で舞台あいさつが2回、行われた。劇中で作曲家・中村八大さんを演じた主演の岡田准一(45)は、初のジャズピアニスト役に挑戦するにあたり、3カ月以上に及んだ練習の裏話を披露した。
岡田は、母がピアノの先生をやっていたため「母のためにもこの役をやりたい、母に見てもらいたいと思っていた」と感慨深げに語った。「昔はあんなにピアノを練習するのが嫌だったのに、今ピアノに向き合うのが子供のころの自分を思い出すようで楽しくなった」とも口にした。さらに「撮影前にスタッフに呼ばれて、音楽を作っていく作業から入らせてもらった。V6だったからライブを作っていたりもしたので。役作りにとっても中村八大さんがどのような音作りにしたのかは大事だな、と思っていたのでそれができてうれしかった」と音楽作りから映画に関わったと明かした。
「SUKIYAKI-」は、坂本九さんの名曲の誕生秘話を、事実に基づいたフィクションとして描いた。
劇中では、水原弘さんを演じた大森元貴(30)梓みちよさんを演じた幾田りら(26)の歌唱シーンも、1つの見どころだ。岡田は「歌手として現在、活躍されている大森元貴さんや幾田りらさんが参加されることで、昔の名歌手の方を今にもってきてくれる説得力と、その中で仲野太賀君が『ヨイトマケの唄』を歌うシーンでずるいな、というくらい僕は泣いた」と、仲野の歌唱を含め、たたえた。その上で「撮影の初日にジャズのピアノを弾くシーンだったが、そのシーンで行けるかもと思えて、その時からいい現場になる兆候ができていた」と振り返った。
中村さんと並び“六八九トリオ”と呼ばれた永六輔さんを松坂桃李(38)坂本さんを仲野太賀(33)、中村さんの妻順子を清野菜名(32)が、それぞれ演じた。松坂は、永さんの髪型や口調など、特徴をつかんでいると言われることに「参考にしすぎるのもよくないとは思っていた。色々な側面を持っている方というのを理解したうえで、ものすごく言葉を愛し、大事にして真摯(しんし)に向き合った人だということを念頭に置いていた」と語った。清野は「八大さん自身のことが大好きなのはもちろんなのですが、音楽家の中村八大さんのことも本当に大好きで。だからこそ葛藤はあるけれど、どんな時でも覚悟を決めて受け止めるという気持ちで撮影に臨んだ。今思い出すだけでも演奏シーンは鳥肌が立つ」と撮影を振り返った。また、メインビジュアルが解禁された。



