28日午後4時27分ごろ、熊本県の宇城市と氷川町で最大震度7を観測する地震があった。気象庁によると、震源地は熊本県熊本地方で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7・1と推定される。揺れは東海から九州の広範囲に及び、気象庁は一時、有明・八代海に津波注意報を出した。国内で震度7を観測したのは2024年1月の能登半島地震以来。

震度5強の熊本市では、熊本城の石垣が一部崩壊。複数箇所で土煙が上がったという。当時、城内にいたドイツ人観光客ジョン・ルーカスさん(29)は「みんな悲鳴を上げて床に伏せた。壁のしっくいが舞ってほこりっぽかった。怖かった」と語った。熊本城の石垣は16年4月14日の前震、同16日の本震で2度にわたり崩落。地道な作業で21年に天守閣が復旧。「奇跡の一本石垣」として知られる飯田丸五階櫓は25年度から本体工事を開始したが、再びの被災となった。

宇城市では道路が浮き上がり、石垣が崩れた。男性(89)は「ガタガタと縦や横に10~20秒ほど揺れた。熊本地震の時以上だ」と声を震わせた。氷川町役場の坂井寿弘さん(64)は「横揺れがひどかった。立っていられず、投げ出されたような衝撃だった」と緊迫した声で語った。

JR九州によると、管内の新幹線や在来線は全線で運転を見合わせた。

気象庁は記者会見で、今後1週間程度は同規模の地震に注意するよう呼びかけた。停電は4万8千戸超に上った。

政府は首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置。高市早苗首相は被害状況の把握と災害応急対策などを関係省庁に指示した。(共同)