7連覇を目指す藤井聡太王位(竜王・名人・棋聖・棋王・王将=24)が同学年の伊藤匠叡王・王座(23)の挑戦を受ける将棋の伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦第3局が29日からの2日制で北海道登別市「祝いの宿 登別グランドホテル」で行われる。対局前日、両対局者は現地入り。市内の観光名所である登別地獄谷を見物し、前日検分、会見、前夜祭といった公務をこなした。
藤井にとって登別は、小学生時代に家族で旅行をして以来という。2020年からは毎年この時期に王位戦で北海道を訪れている。住んでいる愛知県が夏場になると猛暑になるのと比べ、「涼しさ、過ごしやすさを感じますし、振り返ってみると集中して指せていることが多いと思います」と前日会見で話した。
第2局を終え、お互いに後手番で勝って1勝1敗。改めての5番勝負となる。開幕局は伊藤に序盤から工夫され、仕掛けた局面を逆にとがめられた。第2局は乱戦から反撃に転じてチャンスをつかんだ。
藤井は19日に24歳となり、初めてのタイトル戦。24歳初戦として迎えた24日の王座戦挑戦者決定トーナメント準決勝では、丸山忠久九段に快勝している。
今回は、シリーズを左右する大事な一番だ。現地では、登別温泉のお湯を守る「鬼神」でもある鬼が迎えてくれた。ふつふつと煮えたぎる温泉の噴気孔を見て、闘志もかき立てた。鬼にたとえて、「明日と明後日は鬼のように盤上に集中して頑張りたいと思います」と抱負を語っていた。
対する伊藤は、「2局目は1日目で悪い手を指してしまって、それを取り返すチャンスがなかった。2日間通して、1手1手真剣に大切に指していきたいと思います」と語っていた。

