東京都の小池百合子知事は30日、自身が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の代表に就任する意向を明らかにした。

 都庁登庁時に、報道陣の質問に「その予定です」と述べた。

 東京都議選(6月23日告示、7月2日投開票)に向けて、6月1日に都内で開く総決起大会の場で、正式に発表される見通し。

 「都民ー」の代表はこれまで、小池氏の特別秘書を務める側近の野田数(かずさ)氏が務めていた。

 現在も7割前後の高い支持率を誇る小池氏と対照的に、都議選で実際に選挙を戦う「都民ー」の認知度はまだ十分に浸透していない。小池氏がトップに立つことで、「関係強化」を前面に押し出す狙いもあるとみられる。

 一方、小池氏は昨年の都知事選出馬の際、自民党に「進退伺」を出し、自民党籍の扱いの判断を党側に委ねている。小池氏と全面対決を避けたい党側との間で、明確な結論は出されていない。

 「地域政党」には、政党要件など、法律上の定義づけはない。