国や大阪府、大阪市の補助金計約1億7000万円をだまし取ったなどとして詐欺と詐欺未遂の罪に問われた学校法人「森友学園」の前理事長籠池泰典(本名・康博)被告(66)と妻諄子(じゅんこ=本名・真美)被告(62)の第2回公判が29日、大阪地裁(野口卓志裁判長)で開かれた。

検察側の証人尋問が行われ、森友学園の小学校設立の許可申請を対応した大阪府私学課の当時の職員らが証言台に立った。弁護側が反対尋問で私学課と近畿財務局と関わりを追及すると、検察側が「異議あり」を連発。審理が一時中断すると、弁護側は「そんなに近畿財務局のこと聞かれるの嫌なんですかね?」。この一言に籠池被告は不敵な笑みを浮かべた。7月まで計19人が証人として出廷する。