囲碁の第78期本因坊戦挑戦者決定リーグ戦最終7回戦一斉対局が13日、東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で打たれた。6戦全勝の一力遼棋聖(25)は、5勝1敗の芝野虎丸名人(23)に午後7時52分、152手までで白(後手)番中押し勝ちして7戦全勝とし、本因坊文裕(井山裕太本因坊=33)への挑戦権を獲得した。一力の本因坊戦登場は2年連続2回目。リーグ全勝棋士の挑戦は10期前の高尾紳路九段以来、4人目となる。「(全勝や挑戦は)特に意識することなく、今日の1局を頑張れればと思いました。持っている力は出せました」と、喜びをかみしめた。

敗れた芝野は今年1~3月の棋聖戦7番勝負でも2勝4敗で敗れた相手に、大事な一番でも敗れた。ここで勝てば、同星で並び、プレーオフに持ち込めた。「後半はチャンスがなかった。いい内容じゃなくて残念」と話すにとどまった。

本因坊戦は来期から1日制5番勝負となり、持ち時間も各3時間。優勝賞金も2800万円から850万円となることが発表されている。

昨年、一力は井山にストレート負けを喫している。「特別なシリーズになりますし、少しでも盛り上げられるようにしたいです」と抱負を語った。

11連覇中の井山が連覇を「12」に伸ばすか、一力が初の本因坊獲得となるか。最後の7番勝負第1局は5月18、19日、静岡市「浮月楼」で打たれる。