元テレビ朝日社員の玉川徹氏は2日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、小泉進次郎農相が政府備蓄米の随意契約による放出を決断したことで、一部店舗で5キロ当たり2000円程度の備蓄米が並び始めたことをめぐり「本当(に大事なのは)ここから先」と指摘した。

失言で辞任した江藤拓前農相の後任として就任した進次郎氏は、備蓄米放出に関して、流通のスピード感を重視してこれまでの一般競争入札から随意契約に変更。その結果、「(店頭に並ぶのは)正直、6月の1週目の後半くらいと思っていた」という進次郎氏の想定を超える形で、5月31日に一部店舗での販売がスタートした。一方で、JA出身で岸田内閣の農相を務めた野村哲郎氏は、進次郎氏が今回の判断を自民党農林部会に諮らなかったとして「ほとんど自分で決めて、自分で発表してしまう。そういう大臣ですから」「やはり、(部会の)ルールというのを覚えていただかないといけないと思っている」と発言。進次郎氏は反論したが、自民党農林族の間では、進次郎氏の手法への不満がくすぶっているとみられる。

こうした経緯を念頭に、玉川氏は「今の状況をちょっと、俯瞰(ふかん)して見ると、小泉さんは(今は)ヒーロー的になっていますけど、コメの価格は去年の価格に戻った(だけ)。去年より安くなっているのではなく、あくまで去年くらいの、元々の値段になったお米を売ったということだけなので、本当(に大事なの)は、こっから先なんですよ。こっから先」と強調した。

「一時的なことではなく、来年、再来年もずっと高いお米にならないようにするには、むしろ、これから根本的なところにメスを入れていかないといけない」と指摘した。「今回のこの件がレバレッジになって改革を進めていけるようになれば、全体としてプラスになると思っている」とも述べた。

自身が考えるコメの適正価格として「客観的に見るのであれば(5キロ)2000円でも高い。国際的な値段で言うと。諸外国は所得補償をしてでも値段を下げて、いっぱいつくって輸出している。日本は関税で守ってきた。消費者は関税で守られた高いコメを買っている」などと、持論を訴えた。