トランプ米大統領が、9日までに、来年2月に開催される米プロフットボールリーグ(NFL)王者決定戦スーパーボウルのハーフタイムショーにプエルトリコ出身の人気ラッパー、バッド・バニー(31)が起用されたことについて、「まったくバカげている」と述べて批判した。

米保守系メディア、ニュースマックスのインタビューに応じたトランプ大統領は、司会者から「NFLがバッド・バニーとかいうウサギか何かを選んだ。この男はICE(移民税関捜査局)を憎み、あなたのことも嫌い、気に入らないものはすべて人種差別だと決めつけている」と挑発されると、誰だか知らないとコメント。スポティファイで3年連続世界で最も聴かれたアーティストになったバニーについて「聞いたこともない。彼が誰なのかも知らないし、なぜこんなことをするのかも分からない。狂っている」と語った。

トランプ大統領の移民政策を公然と批判しているバニーは、ICEが自身の公演会場で移民摘発を行うことを恐れ、来年予定している世界ツアーでの米国公演を中止している。

ハーフタイムショー出演について、「とても嬉しく思っているし、みなさんも喜んでくれていると思う。(保守系メディアの)FOXニュースでさえも」とジョークを交えて話し、「これは単なる私の勝利ではなく、私たち全員の勝利だ。この国における私たちの足跡と貢献は、誰も奪ったり消し去ることはできない」と、同胞にメッセージを送っている。

トランプ大統領がバニーについて発言したのはこれが初めてだが、米国土安全保障のクリスティ・ノーム長官はすでに「スーパーボウルの会場を訪れることができるのは、この国を愛する法を順守する米国民だけだ」と話し、スーパーボウルにICEの捜査官を配備して全面介入すると明言している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)