昨年6月の都議選で地域政党「再生の道」から杉並区で立候補し、落選した増田義彦氏(68)が25日、都内で行った会見で、杉並区長選(6月21日告示、28日投開票)に無所属で立候補する意向を発表した。「再生の道」からは推薦を受ける予定だという。
会見で「私は杉並生まれ、杉並育ち。杉並が大好きです。だからこそこのままではいけないという危機感を持っています。誇れる形で引き継いでいきたい、責任のある立場で変えていきたい」と切り出し、政策説明を行った。
杉並の未来を救うキーワードを「みどり」とした上で「グリーンビレッジ構想」を掲げた。「人口減少の中でも財政を持続可能にし、福祉や防災を守り抜く。そのために私は、住宅都市・杉並の強みである『みどり』を“コスト”ではなく“投資”に変えます」と宣言した。
杉並区はこの10年で、「みどり」が40%減で推移しており、東京23区内で一番の減り幅だという。「樹木や緑が生み出す価値を活かし、長期的にわたって財政を支える仕組みをつくる。環境・経済・教育を一体で進める『グリーンビレッジ構想』を実行します。キャッチフレーズは『みどりで稼ぐ杉並へ』です」と高らかに掲げた。
「再生の道」は3月から離党者が相次いでいる。日刊スポーツの取材に対し、「『再生の道』が掲げる『広く国民の政治参加を促す』といった理念には共感しています。そうした理念を共有する立場として、推薦を受けて戦うことにしました」と語った。その上で「離党の動きについては様々な事情があると承知していますが、私は個々の動きに左右されるのではなく、自分が何を実現したいのか、その軸で判断しています」と続けた。
「再生の道」は4月から共同代表制に移行した。「迅速な意思決定を重視した体制への移行だと理解しており、組織運営の観点からは一定の合理性があると考えています」と理解を示した。「政治においてはスピードと実行力が重要であり、そうした点でプラスに働く可能性はあると思います」と語った。
増田氏は東京杉並生まれ。早大政経学部卒業後、IT企業に勤務し、北米を中心に20年以上、海外で生活。海外法人の社長や役員を担当した。セネカ大学会計学科修了、スタンフォード大学企業向けMBAプログラム修了。現在は妻と愛犬と3人暮らし。

