イラン情勢がついに、国会質問にも影響か? 27日に行われた参院予算委員会で、国民民主党の上田清司議員が、国会質問で各議員がよく使用する「パネル」が、原油高のあおりを受けて1000円も値上がりしたと、嘆きまじりに訴えた。

上田氏は、中東エリアからの原油輸入に関して、事実上封鎖されているホルムズ海峡からではない代替ルートからの調達状況を質問。赤沢亮正経産相は、詳細な地域には言及しなかったが、「一つ申し上げておきたいのは、代替調達をするために全力で努力し、私どもとしては順調と考えている」と強調した。

この答弁を受け、上田氏は「重要物資安定確保担当相として、石油やガス、樹脂製品などをしっかりと確保していく任務があるかと思います」と赤沢氏に語りかけ、「先ほどからの議論の中でも、大変困難な状況が今、出てきていると認識しています。例えば用意した、パネルですが…」と切り出し、サポート役の議員に「すみません。1枚、何でもいいですから、あげていただけますか?」と頼み、パネルが掲げられると、上田氏は「これ、今まで(1枚)3000円だったんですが、4000円になりましてね。もう33%、上がっちゃったんです」と、1000円の値上がりを告白。「これ(パネル)も石油製品ですけれど、端的に言えば、こういう状況がもう起こっているということです」と赤沢氏に訴えた。

その上で「ぜひ、赤沢大臣におかれましても、しっかりと、こういう状況を認識していただきたいと、お願い申し上げます」と要請した上で、高市早苗首相に対し「サプライチェーンの確保などについても、大変国民は心配している。(国民に)『安心してください』というメッセージをいただければ大変ありがたい」と求めた。

高市首相は「原油や石油製品については、日本全体として必要となる量は確保できている。特にご心配の多いナフサにつきましても、国内でのナフサ精製を維持しながら、中東以外からのナフサ輸入を継続的に拡大をしております」と主張。「併せて、ナフサ由来の『川中製品』(基礎化学加工製品)の在庫も、プラスチック製品などに使われる国内需要の2カ月分あり、この在庫を用いた国内でのナフサ由来の化学製品製造は、少なくとも半年以上は継続できます」「現在、中東以外からのナフサ輸入も加速しており、この期間はさらに延びる見通しです」と訴えた。

その上で「他方で、足元では一部、供給の偏りや流通の目詰まりが生じております」と認め、「今、赤沢大臣が懸命に対応し、ひとつひとつ確実に解消しております。政府としては何としても、国民のみなさまの命と暮らし、経済活動に影響が生じないように万全の対策を講じてまいりますので、どうか安心していただきたいということと、買い占めなどには、赤沢大臣も頭を抱えている。おひとりおひとりが必要な量をお買い求めいただくようお願いを申し上げます」と、呼びかけた