コリアCを連覇したディクテオン(せん8、荒山)。仁岸厩務員は「矢野騎手がつきっきりで攻め馬をしてくれて、意思の疎通もできた。感触も分かってくれていたと思うから、それを信じた結果が今回の競馬の内容なんじゃないかなと思います」と話していた。向正面からロングスパート。そのまま息を入れずに直線で差し切った内容は仁岸厩務員との作戦だったという。
ディクテオンの荒山厩舎は小林にあり、大井の矢野騎手は普段の調教に乗る機会がない。「調教に乗ったことがなかったので(韓国では)調教が一番、神経を使っていたなと。いろいろと疲れましたね」と矢野騎手。一時帰国でアフター5スター賞に騎乗した移動の疲れは勝利で吹き飛ばしたが、韓国で調教に騎乗した精神的な疲労は別だったという。「妻と一緒に行って本当に良かったなと思います。1人だったら、もっとピリピリしていたでしょうから」。気分転換を図りながら10日間を乗り切った。
本番を意識して内コースのキャンターから外コースに出す内容だった追い切りだけでなく「ウイニングランをイメージして、スタンド前を常歩(なみあし)やキャンターで帰った日もありました」と矢野騎手なりにメニューを工夫。「それに対応した馬が本当にすごいなと思います」。連覇に導いたロングスパートは、神経をすり減らした調教の日々で得た自信の表れでもあったようだ。【牛山基康】



