近日発表になる予定のカルティエ賞年度代表馬(欧州年度代表馬)の最有力候補に挙げられているカランダガンが日本への旅支度を調えています。来日が実現すれば間違いなく大きな目玉になる馬。今回はそのプロフィルを紹介しましょう

故アガ・カーン殿下の競馬法人アガ・カーンスタッドが生産・所有するカランダガンは、今年、ダリズでG1凱旋門賞を制したフランスのフランシス・アンリ・グラファール調教師が管理する4歳去勢馬。3歳時はステファン・パスキエ騎手とコンビを組みましたが、今年の5戦は、すべてミカエル・バルザローナ騎手が手綱を握っています。血統は父が英2000ギニーなど4つのG1を制したグレンイーグルス(その父ガリレオ)。近親には仏2000ギニー(G1、芝1600メートル、パリロンシャン)を制したクロドヴィル(牡、父デインヒル)がいます。

2歳時に去勢手術を受けたカランダガンは、3歳春のG3ノアイユ賞(芝2100メートル、パリロンシャン)で重賞初制覇を飾ると、続くG3オカール賞(芝2200メートル、パリロンシャン)も連勝。初の英国遠征となったG2キングエドワード7世ステークス(芝2390メートル、アスコット)にも勝って重賞3連勝を飾りました。その勢いに乗って挑んだ8月のG1英インターナショナルS(芝2050メートル、ヨーク)は、のちに全欧年度代表馬となるシティオブトロイの2着でしたが、その差は1馬身。秋のG1英チャンピオンステークス(芝2000メートル、アスコット)は伏兵アンマートの大駆けの前に半馬身差の2着に惜敗してシーズンを終了しました。

今年は鞍上をバルザローナ騎手に固定して4月のG1ドバイシーマクラシック(芝2410メートル、メイダン)から始動。ここは仕上がり途上でダノンデサイルの2着に終わりました。

シーズン2戦目となった6月のG1コロネーションカップ(芝2410メートル、エプソム)もヤンブリューゲルと一騎打ちの末に半馬身差の2着に惜敗。勝てないまでも悪くない競馬を続けました。この年、最初の勝ち鞍は地元で迎えた6月29日(日曜)のG1サンクルー大賞(芝2400メートル、サンクルー)。ここではそれまでの鬱憤(うっぷん)を晴らすような末脚を爆発させて優勝、待望のG1タイトルをつかみました。

上半期の大一番となった7月26日(土曜)のG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(芝2390メートル、アスコット)は5頭立ての1番人気で出走。直線で先頭に立ったカルパナ(のちにG1英フィリーズ&メアズSに優勝)を残り200メートルでかわして優勝。上半期の王座に就きました。

来日前の一戦となった10月18日(土曜)のG1英チャンピオンSは最大のライバルと目されていたオンブズマンの猛追を封じ込めて快勝。王者の貫禄をアピールしました。

英国のタイムフォーム誌による最新レーティング(タイムフォームレーティング)は欧州馬でトップの133。前回発表のワールドベストレースホースランキング(10月5日の成績まで)の芝L部門(2101メートル~2700メートル)のレーティングは125で、ダノンデサイルと肩を並べていますが、英チャンピオンステークスの結果を加味した次の発表では、カランダガンが上回ることが予想されています。

ご存じの通り、外国馬によるジャパンカップの優勝は、2005年のアルカセットを最後にして19連敗中。今年も日本馬は強力な布陣が予想されていますが、カランダガンが、その厚い壁を破れるか。後日発表になる他の外国招待馬とともに、その動向に注目したいと思います。(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2025年11月7日現在