復活の1勝だ。1番人気サリオス(牡5、堀)がコースレコードの1分44秒1で、2年前の毎日王冠以来の白星を挙げた。当レース2勝は88、89年のオグリキャップ以来2頭目で、隔年制覇は史上初。重賞は4勝目。

松山弘平騎手(32=フリー)と4戦ぶりのコンビを組み、直線で馬群を割った。管理する堀宣行調教師(54)はこの勝利でJRA通算700勝を達成した。

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オレはまだ、終わっちゃいない。サリオスが強さを誇示した。1000メートル57秒9の高速ラップを中団の内で動かず騒がず。直線、抜群の手応えと裏腹に、前も横も開かない。それでも、松山騎手は信じた。進路を待ち、ステッキが入ったのは残り100メートルあたり。「手応えは十分でした。前が開いてからは馬が強く抜け出してくれました。本当に強かったです」。2、3着馬の間を豪快に突き抜けた。

うっぷんがたまっていた。デビューから3連勝でG1の朝日杯FSを勝利。将来を有望されたが、いつも前にはコントレイルがいた。4歳でもG1を制したライバルを前に、掲示板にさえ載れない時もあった。それでも前走安田記念3着で復調気配を見せると、夏場の休養を挟み、ぐんぐんと状態を上げた。堀師も鞍上に「自信を持って乗るように」と力強く背中を押せるほど、手応えがあった。

松山騎手は昨年の大阪杯(5着)で初タッグを組み、4戦ぶり4度目のコンビで初勝利を挙げた。「僕自身サリオスとなかなか結果が出せませんでしたし、今日こうして馬が頑張ってくれて本当にうれしく思います。まだまだやれる馬だと思います」。苦しみをともにしたからこそ、ゴール直後にガッツポーズも飛び出した。今後は天皇賞・秋や昨年6着のマイルCS、同3着の香港マイルなどのG1が選択肢に入る。オレはこんなもんじゃない。全盛期は今だと、次は大舞台で証明する。【桑原幹久】

◆サリオス ▽父 ハーツクライ▽母 サロミナ(ロミタス)▽牡5▽馬主 (有)シルクレーシング▽調教師 堀宣行(美浦)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 14戦5勝(うち海外1戦0勝)▽総収得賞金 4億9217万7100円(うち海外3454万6100円)▽馬名の由来 ローマ神話に登場する戦闘の踊りの発明者。母名より連想