いざ、G1へ! 前走で函館SSを制したサトノレーヴ(牡5、堀)が、ダミアン・レーン騎手(30)の手綱で好位から突き抜けた。10年ワンカラット、11年カレンチャンに続く史上3頭目の同一年北海道古馬スプリント重賞連勝。サマースプリントシリーズでも単独トップに立った。今後は秋の大一番、スプリンターズS(G1、芝1200メートル、9月29日=中山)へ向かう見込みだ。

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オーストラリアの若き豪腕に導かれ、サトノレーヴが北の大地で再び躍動した。重賞初制覇を果たした前走の函館SSに続き、札幌でのキーンランドCも奪取。今夏の北海道古馬スプリント重賞を完全制圧となった。初コンビだったレーン騎手は「アリガトウゴザイマス。とても強い馬でした」と笑顔を見せた。

盤石の競馬だった。好スタートから先行馬を行かせ、好位で流れに乗った。4角は内から徐々に進出すると、直線は一瞬の切れ味であっという間に後続を突き放した。鞍上は「ただ勝つことだけをイメージして。最後は、抜け出してかなり強い脚を見せてくれました」と涼しい顔で振り返った。サマースプリントシリーズも単独トップに立ち、優勝に大きく前進した。

前走後、陣営は大目標とする秋のスプリンターズSを前にキーンランドCを使えるか見極めてきた。例年に比べて涼しい函館の気候で調整も順調に進み、これで春雷Sから3連勝と充実一途。プラス16キロの馬体増も、レースを見守った里見オーナーは「元気が良くてカイバを食べさせた分と。堀先生は気にしていなかった。あれだけ強い勝ち方をするとは思わなかったですね」と目を細めた。

今後は秋の大一番、スプリンターズSへ向かう見込み。今夏は同じ堀厩舎のサトノカルナバルで函館2歳Sも制した里見オーナーは「ようやく私のところにも風が吹いてきたかな」とニッコリ。サトノレーヴの次走へ「今回の勝ち方をしたら、G1でも勝負になると思う」と大きな期待を込めた。【奥田隼人】

◆サトノレーヴ ▽父 ロードカナロア▽母 チリエージェ(サクラバクシンオー)▽牡5▽馬主 里見治▽調教師 堀宣行(美浦)▽生産者 白井牧場(北海道日高町)▽戦績9戦7勝▽総獲得賞金 1億7046万8000円▽主な勝ち鞍 24年函館スプリントS(G3)▽馬名の由来 冠名+夢(仏)

◆優勝馬の最高体重 キーンランドC優勝馬のこれまでの最高体重は12年パドトロワの526キロ。今年のサトノレーヴは548キロで記録を22キロ更新した。