まさか、が起こった。史上初のサウジC、ドバイワールドCの連勝を狙ったフォーエバーヤング(牡4、矢作)が3着に沈んだ。本来の行きっぷりがなく、好位から押し上げきれず。地力で食らい付いたが、米国勢2頭に前を奪われた。

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◆記者の目 目を疑った。装鞍所から馬道を通り、人でごった返すパドックに姿を見せたフォーエバーヤングは、明らかに平静を保っていなかった。記者がレンズを向けると、その枠を何度もはみ出した。適度な前進気勢は必須。ただ、師が「ちょっとイレ込んでいた」と指摘したように、落ち着き払っていた中間とは様子が違った。

その1時間半ほど前。サウジCで激闘を繰り広げた香港のロマンチックウォリアーがドバイターフで惜敗。ドバイワールドC後に坂井騎手が「前回120%出してくれた中で、そこまではいかなくても今回は勝ってくれるかなと。(レース後は)ヘトヘトで歩くのがやっとという感じ」と振り返るように、海外転戦の難しさを痛感した。

周囲をあたれば、上位2頭の米国馬に向いたタフな馬場、現地の検査体制の違いなどを敗因に挙げる声も耳にした。競馬に国境はないが、文化や価値観に違いはある。苦境を乗り越えたからこそ得られる名誉、ドラマを信じ、復活劇を心待ちにしたい。【桑原幹久】