新規厩舎に新星誕生! 3番人気カナルビーグル(牡、佐藤悠)が重賞初勝利を飾った。好位から馬群の中を力強く伸び、東京ダービー(Jpn1、ダート2000メートル、6月11日=大井)の優先出走権を獲得した。

吉村誠之助騎手(19=清水久)は4月のチャーチルダウンズCに続くJRA重賞2勝目。3月開業の佐藤悠太調教師(37)は誕生日にJRA重賞初制覇となった。

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レース当日に37歳となった新鋭トレーナーは興奮で頬を赤らめた。カナルビーグルがデビュー5戦目で重賞初V。「ほんと、馬とジョッキーのおかげだよ」。自身も記念すべき重賞初制覇となった佐藤悠師は、笑顔で人馬をたたえた。吉村騎手も右手でガッツポーズを作り「馬が本当に強かったです」とねぎらった。

持てる力を振り絞った。好スタートから好位で脚をため、手応え良く直線へ。進路を外から内に切り替えると、しぶとく脚を使った。「外に出したかったんですが、内が開いたので進路を切り替えると、反応良く伸びてくれました」。外から追ってきた1番人気クレーキングを振り切り、最後まで伸び続けた。

最高のバースデープレゼントだ。佐藤悠師はこの日が37回目の誕生日。さらに2日前の1日には、カナルビーグルを担当する渋谷厩務員も62歳のバースデーを迎えていた。「自分よりも渋谷さんの誕生日を祝うことができてうれしいです」と師。記憶にも記録にも残る大きな1勝となった。

19歳の鞍上と37歳のトレーナー。新進気鋭のコンビはさらなる大舞台を目指す。「まだまだ良くなると思いますし、成長を見極めていきたいです」(同師)。カナルビーグルの競走生活も始まったばかり。夢は果てしない。【藤本真育】

◆カナルビーグル ▽父 リアルスティール▽母 ソブラドラインク(インクルード)▽牡3▽馬主 (有)キャロットファーム▽調教師 佐藤悠太(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 5戦3勝▽総獲得賞金 5398万3000円▽馬名の由来 アルゼンチンとチリの間に流れている海峡。母の生産国より連想