米国競馬の祭典、ブリーダーズカップ(以下BC)がカリフォルニア州のデルマー競馬場で開催される(現地時間10月31日、11月1日)。BCターフスプリント(G1、芝1000メートル、日本時間の2日朝)には海外初遠征となるインビンシブルパパ(牡4、伊藤大)が挑む。ウェブ連載「無敵パパのBC奮闘記」第3回は、伊藤大士調教師(52)が現地28日(日本時間29日)に行った最終追い切りをリポートする。

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無事に最終追い切りが終わりました。まず、こちらに来て一緒に調教していた大井のフェブランシェが出走取り消しとなったので、追い切りをどうしようかと悩んでいましたが、安田翔厩舎のピューロマジックが一緒に追い切りを行ってくれることになりました。

追い切り自体は助手が騎乗して、ダートコースで行いました。パパは日本でしっかりと追い切りができているので、状態を維持するイメージ。追いかける形になったパートナーのピューロマジックは気持ち良く走る、がテーマみたいだったので、お互いに変なプレッシャーをかけずにやれました。

しまいで手前を変換した時のバランスを考えて、しっかりとハミをくわえることができるかを確認しましたが、いい動きでした。もともと動きや体調の変化が少ない子ですが、ここ数戦の出来にあり、十分に力を発揮できる体調です。あとはレースまでしっかりとケアをして、健康に過ごせるように準備を重ねたいです。

話は前後しますが、矢作厩舎、安田翔厩舎、藤田輝厩舎には本当に助けてもらい、何のトラブルもなく日本にいるような感覚で仕事ができています。パパもいつも通りの感じで過ごせてリラックスできています。美浦、栗東、地方と所属はバラバラですが、ここに来たらチームジャパン。やっぱり1つになりますし、さすがですね。異国の地でこれほどストレスなく、リラックスして仕事ができることは本当にすごいことだと思います。感謝、感謝です。(つづく)

 

◆伊藤大士(いとう・だいし)1972年(昭47)11月29日、愛知県生まれ。森安厩舎で厩務員、上原博厩舎で調教助手を務め、09年に調教師試験に合格。同年厩舎を開業。JRA重賞は20年ダイヤモンドS(ミライヘノツバサ)で初制覇し、23年ニュージーランドT(エエヤン)、25年CBC賞(インビンシブルパパ)で通算3勝。趣味は野球観戦で東京ヤクルトスワローズの大ファン。