親愛なる「ベリーベリーホース」とともに今年もこの男がグランプリを制す! 年末の国民的行事、有馬記念(G1、芝2500メートル、28日=中山)ウイークがスタートした。昨年、レガレイラで制した戸崎圭太騎手(45=田島)は、今年のドバイシーマCをともに制したダービー馬ダノンデサイル(牡4、安田翔)と自身の連覇を目指す。毎年恒例の本紙企画「有馬の漢字グランプリ」では「迚(とても)」を選び、流行語誕生のきっかけとなったパートナーへの思いなどを語った。
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「こんな漢字があるんですね」。スマホで文字を丁寧に調べながら「ベリー」の意を持つ「迚」の字を色紙に記した。ダノンデサイルとドバイシーマCを制した興奮のあまり思わず発した「ベリーベリーホース」が、SNS上で拡散されると瞬く間に流行が加速した。関連グッズや自身プロデュースのカクテル販売も始まり、今なお人気を博している。
「4月の初めでしたが、やっぱりベリーベリーホースですね。ファンの皆さんに広まって僕も使わせていただいて。皆さんに反応してもらえることで力になるし僕も気分が良くなり競馬にも生きていました。YouTubeを始めてファンとのつながりも感じられましたし、本当に一年中親しんでいただいてありがたいです」と感謝の思いを明かす。
今年の有馬も譲らない。鞍上は「ベリーベリーホース」、ダノンデサイルに絶大な信頼を寄せている。思い出のドバイシーマCではのちに欧州年度代表馬に輝き、JCをレコード勝ちするカランダガン、現G18勝馬レベルスロマンスなど世界の強豪を並ぶ間もなく抜き去った。「間違いなく今年のベストレースです。こんなにすごいんだな、と。ダービーで対戦した時にも強いと思いましたが、本当に素晴らしい強さだった。かなりの能力を持ってると思っています」と力を込める。
昨年ともに制したレガレイラは今年はルメール騎手とコンビを組み、大きなライバルとして立ちはだかることになる。「お手馬の有力馬2頭のどちらに乗るか?」。悩みに悩んだ末、デサイルと挑むことを決めた。「やっぱり悩みました。幸せなことですね。本当ならどっちも乗りたいですよ。体が2つ欲しいくらい。でも、ドバイでの走りが忘れられないんです。それくらいの手応えでした。レガレイラのことはあまり意識しすぎないように気をつけます」と自身の感覚と相棒の力を信じ抜いた。
全国民が注目する年末のビッグイベント。ベリーベリーエキサイティングな騎乗で日本全国を沸かせるつもりだ。「普段競馬を見ない方も見てくれているのを感じています。国民的行事の有馬記念でJRAの締めくくりでもある。盛大に盛り上がって興奮してもらいたいですね。注目に恥じないレースをし、デサイルとともにいい形で締めくくりたいです」。連覇を成し遂げ有馬の歴史に新たな1ページを刻む。【井上力心】
◆戸崎圭太(とさき・けいた)1980年(昭55)7月8日生まれ。45歳。98年に大井競馬でデビュー。13年JRA移籍。14~16年に3年連続JRAリーディング。昨年は5度目のMVJを受賞した。今年のドバイシーマCで海外G1初制覇。JRA通算1701勝(重賞86勝、うちG1・14勝)。5月にユーチューブ「戸崎圭太のベリベリチャンネル」を開設した。

