池添謙一騎手(46)と高杉吏麒騎手(20=藤岡)が、スマートフォンの不適切使用により、ともに来週21、22日の2日間の騎乗停止となった。JRAが11日に発表した。

両騎手とも、7日に阪神競馬場から中山競馬場への移動中に、自身のスマートフォンでNetflix(ネットフリックス)およびJRA-VANを視聴していたことが、調整ルーム到着時のスマートフォン使用履歴検査によって判明した。池添騎手はタクシー車内、高杉騎手は列車内だった。

JRAでは節内移動中の通信機器の取り扱いについて、緊急時の連絡や交通手段の確認、通信を伴わない音楽鑑賞アプリに限定して認めており、動画の視聴は禁止している。全騎手に説明の上、書面による誓約書も徴収しているという。一方で、他者との通信機能を有しないJRAが承認したアプリのみを搭載したJRA認定タブレットの利用は認められている。

池添騎手の申し出によると、テザリングによりJRA認定タブレットの使用を試みたもののうまく接続できず、JRA認定タブレットにも搭載されているNetflixやJRA-VANであれば、個人のスマートフォンで使用しても問題ないと考えたという。

高杉騎手の申し出によると、イヤホンが同タブレットにうまく接続できなかったため、池添騎手と同様に問題ないと考えたという。

両騎手の使用履歴からは、NetflixおよびJRA-VANの閲覧以外は確認されなかったが、JRAは「競馬の公正確保について業務上の注意義務を怠った軽率な行為と言わざるを得ない」として、騎乗停止2日の制裁が妥当と判断した。

JRAではレース前日の調整ルーム入室時からスマートフォンの使用や持ち込みが禁止されているが、23年5月に若手騎手6人が各30日間(開催2日間)の騎乗停止となったのをはじめ、不適切使用が相次いでいた。24年11月には同入室時の手荷物検査実施など対策が強化された。