【ミラノ=松本航】25年冬季アジア大会銅メダルの廉子文(27=中国)が、世界王者とのレースで失格になった。
11組で25年世界選手権金メダルのユップ・ベンネマルス(23=オランダ)と競り合った。インとアウトを変える際にベンネマルスと接触。自身が前を進んでいたが、アウトからインに変更する選手に優先権がある状況下で、インだった自らの滑りが失格と判定された。
フィニッシュ後はベンネマルスに詰め寄られ、一触即発の展開。オランダのファンでオレンジに染まった会場はブーイングに包まれた。
取材エリアに姿を見せた廉は、スペースの角で中国メディアの問いかけに応えた。ベンネマルスに対して「申し訳なく思う」とした上で「あんなに多くの観客が見ている前で、あんなに感情を爆発させる必要はなかったと思う」と言及。謝罪はしたというが「弱腰になったり、認めているわけではない。審判は失格を宣告したが、なぜなのか理解ができなかった。私は明らかに彼よりも前を滑っていた」と振り返った。
全レース終了後にベンネマルスの再レースが行われたが、疲労がある状況下で単身の滑りとなり、廉とのレースの1分7秒58からタイムを伸ばせず、5位が確定。ジョーダン・ストルツ(21=米国)が、五輪新記録となる1分6秒28で金メダルを獲得した。
4年に1度の大舞台で、後味の悪さを残した。

