東京パラリンピック馬術(グレード3)代表の稲葉将(26=シンプレクス、静岡乗馬クラブ)が13日、静岡市役所に田辺信宏市長(59)を表敬訪問し、大舞台に向けた決意を示した。

今年6月までの選考対象試合の成績で国内ランキング3位に付け、初出場が内定。同市長から「元気と感動を与えるパフォーマンスを期待しています」と激励され、決意も新た。「まずは個人決勝に残り、メダル争い、獲得を目指して頑張っていきたい」と語った。

先天性の脳性まひによる両下肢の障がいを抱える稲葉は、小6時にリハビリで馬術と出会った。趣味として続けてきたが、17年から競技として本格的に練習を開始。ロンドンパラリンピックに出場した浅川信正氏(静岡乗馬クラブ代表)に師事し、出身地の神奈川から静岡に拠点を移した。

競技歴わずか4年でパラリンピックに挑むホープは「けがなどのアクシデントなく、本番を迎えられるように練習に励んでいきたい」と話した。