リオデジャネイロ五輪柔道男子73キロ級金メダルの大野将平(28=旭化成)が17日、来日中の同日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長から直接の激励を受け、コメントを発表した。都内で行われた聖火の視察に参加した。

 

「新型コロナウイルスの影響により、子供たちは目標としていた大会に出場できず、大変苦しい状況が続いていると思います。オリンピックは夢を与え、また叶える場所でもあります。

私自身8歳の時に初めてテレビでシドニーオリンピックを見て非常に感銘を受け、『いつかオリンピックで金メダルを獲りたい』という夢を持つようになりました。柔道を通じて、子供たちに夢や感動など、希望のあるメッセージを伝えられるよう、日々畳の上で稽古を積み重ねています。

山下泰裕会長をはじめ、多くの方々が開催に向けて尽力してくださっています。世界中の人々の理解と協力を得て、安心・安全な東京オリンピックが開催されることを願っています。

本日バッハ会長から激励の言葉を頂き、バッハ会長ご自身が東京五輪を開催するんだという強い意志がありアスリートとして前向きな気持ちになれました。

今、私にできることはどんな困難な状況にあろうとも、東京オリンピックでの二連覇と男女混合団体の金メダル獲得のために万全の準備をすることだけです。

そして、この不安や様々な感情を力に変えられるのが、アスリートであると信じています」