山形一気が16年12月伊東以来、久しぶりのG3決勝入りを決めた。開口一番「1着取ってもうた…」と報道陣を笑わせた。

山形には自転車の乗り方をアドバイスしたこともあって、それ以来いつも心を開いてくれる。今は守沢太志のフォームを参考にしていることを、私に一生懸命教えてくれた。あんなにイカつい顔でも、かわいいやつだ。


ヤマコウは伊藤旭の自在足に期待
ヤマコウは伊藤旭の自在足に期待

決勝は犬伏湧也の力が抜けている。しかし、岸田剛の先行意欲が高いので、他のラインにもチャンスがある。

単騎で自在性が高いのは伊藤旭、(山口)拳矢、和田真久留の順だ。彼らは自力で対抗するのは難しいので、少しでも前にいることが優勝への近道だ。

番手を走ることも多くなり、技術を磨いて前を走る先行選手を育てることが必須だ。3人とも、番手を走りながらも苦悩が伝わってくる。むげに番手まくりをするのではなく、前の選手も生きる走法を探っている。

伊藤は、父親の影響で幼い時からモトクロスをしているので、混戦を苦にしない。自力で劣る伊藤にとって、位置取りは生命線だ。

犬伏が準決で先行し切れなかった分、決勝は混戦の要素が増えた。さばきが鋭い伊藤の出番もあるだろう。(日刊スポーツ評論家)