地元の加藤健一(24=神奈川)が4度目の1、2班戦決勝に挑む。

 今シリーズは予選、準決ともにけれん味のない積極策で2連勝。「初日は何が何でも先行と決めていたし、準決もとにかく出切って先行することが仕事だと思っていたので良かったです」と、照れくさそうに笑った。無欲の先行勝負が勝利を呼び込んでいる。

 決勝も番手を回る北浦和人が「思った以上に強かった」と言えば、3番手の鈴木純も「(加藤は)仕上がっているねえ」と絶賛したほどだ。今年3月末に9連勝で2班へと特別昇班した107期生。待望の初優勝は目前に迫っている。

 決勝戦も「主導権を取れるように」と迷わず先行勝負で勝利の美酒を味わうつもりだ。