激しくもつれた1Mを松尾拓(29=三重)がズブリと差し切った。2着は椎名豊、3着は中嶋健一郎。人気の深谷知博は5着に敗れた。松尾は地元で3回目、通算6回目のV。昨年に山下友貴と結婚後、初の美酒となった。

 進入はインから枠なり。カドの松尾が執念でコンマ04のトップスタートを決めた。そのままでもまくり差しに入れる勢いだったが、すぐ内の椎名がスリット後に伸びて強攻。松尾は、深谷が応戦して競り合った展開を見逃さなかった。

 18年のトップルーキーが貫禄を示した。「優勝しか考えていなかった。絶対にスタートを決めようと思っていた。椎名(豊)選手さまさまです」と笑顔を見せた。今期勝率は6・74。「今期は絶対にA1に上がりたい」とジャンプアップを誓った。松尾の次走は3月8~13日の江戸川一般戦の予定。【江崎禎紀】