父がヤマコウ(山口幸二氏=日刊スポーツ評論家)、弟がS級1班の拳矢の山口聖矢(28=岐阜)が、A級予選4Rを3角まくりで快勝した。

「打鐘で行こうと思ったけど、うまく3番手がキープできた。今日は展開に恵まれましたね」。

周囲の目は「いつS級に上がるか」だが、本人は冷静だ。「とりあえず、やることがあるんです。カマシ、まくり、競りも含めて、何でもできる選手になりたい。その結果としてA級の初日特選を走れたり、S級に上がれればいいと思っています」。

弟の拳矢も自在に走れるタイプだが「拳矢は自在に走れる上に、プラス脚力がある。そこが僕との違いですね」。父の弟で師匠でもある山口富生には「S級では自力では通用しないだろうから、今のうちにヨコをやっておけ」と言われているという。

準決3Rは同県2人の援護がある。ここでは「ヨコ」は必要なさそうだ。