30周年を迎えた今季のJリーグは、10代でJ1デビューを果たすケースが増えている。

既に6人がJ1初出場。開幕2戦時に10代の選手が6人以上もJ1デビューは2種登録を含めたルーキーの「当たり年」だった2009年以来、14年ぶりだ。

今季は柏FW山本桜大(18=柏ユース)、鳥栖FW横山歩夢(19=東海大高輪台-松本)、湘南MF鈴木淳之介(19=帝京大可児)、神戸DF尾崎優成(19=神戸ユース)の4人が開幕節でJ1デビュー。第2節では東京FW俵積田晃太(18)と広島MF越道草太(18)の下部組織出身の2人が初めてJ1のピッチに立った。いずれもチーム期待の若手。今後のさらなる成長が期待される。

帝京大可児時代の鈴木淳之介(2021年12月29日撮影)
帝京大可児時代の鈴木淳之介(2021年12月29日撮影)
神戸DF尾崎優成(右)手前左は神戸汰木(2022年8月22日撮影)
神戸DF尾崎優成(右)手前左は神戸汰木(2022年8月22日撮影)
FC東京の俵積田(右)(2023年2月26日撮影)
FC東京の俵積田(右)(2023年2月26日撮影)

同じく開幕2戦目までに10代の6選手がJ1デビューした09年は、鹿島FW大迫勇也と新潟DF酒井高徳(ともに現神戸)、浦和MF原口元気(現シュツットガルト)らが10代でJ1初出場。同年代の選手の活躍が刺激になってか、徐々にその才能を開花させ、その後はいずれも海外のリーグでプレー。日本代表の主戦力にもなった。

今季はそれ以来の「豊作」になるか。スペイン1部バルセロナで若手育成のスペシャリストとして活躍した東京のアルベル監督は「チャンスを与えなければ若手は成長しない」と20、21年の新潟監督時代から若手を積極的に起用。東京でも今季、トップ昇格したばかりのFW俵積田晃太を開幕2戦目でデビューさせ、高卒新人のFW荒井悠汰(18=昌平)もベンチ入りさせた。チームによっては10代選手のさらなる台頭があるかもしれない。

1993年のJリーグ開幕以来、J1のピッチに立ったのは計3302人。93年5月15日のV川崎-横浜M戦(国立)で、V川崎のFWマイヤーが初ゴールを記録してから得点者数は計1993人となった。2000人の大台まであと7人。10代でJ1デビューを果たす選手が目立つ今季、通算2000人目のJ1得点者が誕生しそうだ。

【石川秀和】


◆黄金世代 2009年とともに10代の選手の台頭が目立ったのが1998年。浦和MF小野伸二、磐田FW高原直泰、横浜FのMF遠藤保仁ら6人が開幕節からJ1初出場を果たした。同じ1979年度生まれのDF中田浩二、MF小笠原満男(ともに鹿島)らも続き、日本サッカーの「黄金世代」と呼ばれた。99年のFIFAワールドユース選手権(現U-20W杯)では決勝進出の快挙を達成。その後は数多くの選手が五輪代表、A代表として活躍した。