最悪のスタートだ。オマーンに力負けだな。日本はチャンスを作れず、得点できなかった。今まではチャンスをつくったけれど決定力不足で0点というパターンはあったが、得点機もつくれなかった。こういう試合を完敗と言うんだよ。

東京五輪に続き、またも最後の最後にDF吉田をトップに上げた。これが森保監督の最後の切り札なのか。放り込むサッカーが最後のオプションなら、破壊力なさ過ぎだろう。5人交代なんだから、最後の切り札をメンバーに入れるとかね。工夫が足りない。

途中で古橋を入れるなら、中央で使うべきだね。本調子ではなかった大迫と交代だろう。古橋は神戸でもセルティックでも左はやってないんだよ。相手DFラインが下がっていてもその間を抜けるのが持ち味なのに、左だと特長が生きないだろう。

五輪組の若手を誰もスタメンで使ってないのもおかしいよね。世界との対戦で得たものがある若手はどんどん頭から使うべきだよ。いつものメンバーで無難に入ったけれど「冷蔵庫を開けたら食材があまりなくて、ピラフしか作れなかった」って感じだな。攻撃のオプションが少なく、詰まった時に手を替え品を替えることができず結局、0点だよ。

オマーンは年間10日程度しか雨が降らないと聞く。雨は不慣れなはずなのに、日本の方が雨のピッチを気にしすぎていたね。全選手が子供の時から梅雨時にもサッカーをしていたはずなのにな。10日は日本サッカー協会創立100周年記念。中国戦まで負けちゃったら、100周年ところじゃなくなるね。(日刊スポーツ評論家)

日本対オマーン オマーンに敗れ肩を落とす日本代表イレブン(撮影・横山健太)
日本対オマーン オマーンに敗れ肩を落とす日本代表イレブン(撮影・横山健太)