日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(62)と、代表選手の個人面談プランが浮上した。親善試合チュニジア戦(27日、大銀ド)とウズベキスタン戦(31日、味スタ)に向けた合宿で、招集する選手全員に“ハリルイズム”を直接伝え、浸透を図る構えだ。17日は東京・文京区のJFAハウスで3日連続のスタッフ会議を約4時間にわたって実施。今日18日のナビスコ杯・川崎F-名古屋戦(等々力)の視察を決めるなど精力的に動く。

 ハリルホジッチ監督が、仕事の流儀を選手1人1人に注入する。関係者によると、23日に大分県内でスタートする日本代表合宿で、選手との面談時間を確保したい意向だ。既に13日の就任会見では「どうやって組織的に戦うのか、選手1人1人に話したいと思っています」と話している。たとえ短時間でも、全員と実施できるように調整する模様。今回は30人以上を招集する見込みで、仮に1人あたり30分間なら計15時間以上。かなりの時間を要することになりそうだ。

 アギーレ前監督は、対戦相手の分析などミーティングの回数は少なかった。今年1月のアジア杯(オーストラリア)の期間中には、選手らに「出来るだけリラックスしてくれ」と伝えるなど、ピッチ外では切り替えるよう求めていた。だが、「細かく、緻密で要求は厳しい」(霜田技術委員長)というハリルホジッチ監督は違う。ピッチ外の時間も自身の考えを伝える時間に使いたいようだ。

 15日に始まったスタッフ会議もこの日で3日連続となった。JFAハウスで午前11時ごろにスタート。午後1時すぎから約1時間は、スタッフ、霜田強化担当技術委員長らと近くのイタリアンレストランへ。食事後はさらに2時間以上を費やした。

 さらに当初は予定になかった、今日18日の試合視察も組み込んだ。川崎FのFW大久保、小林、MF谷口、名古屋FW永井らの出場が予想されるナビスコ杯・川崎F-名古屋戦(等々力)で目を光らせ、明日19日に発表するメンバーを絞り込む。