日本代表の西野朗監督が28日、サウサンプトンで行われたDF吉田麻也が所属するサウサンプトン戦を視察した。

 以下は一問一答。

 -生で観ると映像とは違う?

 西野監督 やはり全体が見られるし、ずっとフォーカスして見ていましたよ。復帰してたいぶ体調も戻っているし、ゲーム感も戻っている。

 -吉田選手には何と声をかけた?

 西野監督 色々と話したかったのだけど。(現時点では)彼の頭の中はクラブの残り3試合のことでいっぱいだから、代表に対してというよりは、良いパフォーマンスを出せるように3試合、「今年に入ってあまり(チームに)貢献できなかったから貢献します」と言っていました。

 -W杯までどういった準備をしてほしい?

 西野監督 (プレミアのシーズンは)13日で終わる。全体よりも1週間早く終わるので、その辺の(代表)キャンプまでの持っていき方だとか、代表のことはあまり(直接的に)要求せずに、(残り試合で)クラブでのパフォーマンスを出せるように1週1週、あと3週間を頑張れよ、ということです。

 -吉田から質問などはあったか

 西野監督 3月(の代表戦)に来ていなかったので、一連の流れだとか、(他の)選手から聞いてはいるようですけど、自分の口から「こういうことでこうなった」と。「混乱しているとは思うが、理解してやってほしい」と話をしました。

 -オランダには行かないのか

 西野監督 微調整しなくていけないが、まずはスペインに行く。

 -オランダでは堂安、ハンブルガーSVでは伊藤とか

 西野監督 なかなかね、身体は1つしかないので動けない。

 -今回重要視するのは選手とコミュニケーションを図ることか、それとも試合をしっかりと見て状態を確認することか

 西野監督 試合は限られてしまう。4試合しかない。明日は2試合見られるが。出場すればいいのだが。

 -状態を見るのが重要ポイント?

 西野監督 それが一番正確だとは思うが、(会って直に)話すことも大事になる。自分が期待したい部分を伝えたいと思う。

 -プレミアリーグの観戦は何度目?

 西野監督 久しいですね、本当に。記憶を辿るのは、そんなに難しくないかもしれない」

 -すごい試合だった

 西野監督 タフですよね、プレミアは。(サウサンプトンの)ディレクター、監督とも少し話をさせてもらって。日本のリーグはどのくらいのリーグなのかと訊かれて、少し及ばないですねとは言っておきました」

 -3バックはどう見た?

 西野監督 麻也が復帰してから3バックに変更したということらしいですが、麻也が余りスライドしていくとフォー(4バック)になっていくし、ファイブ(5バック)になるときもありますし。守る中では、守備がしやすいというのは出たし、あまりスリー(3バック)の意識はないと感じました。」

 -ヒントになったりとか、アイデアにつながったりするのか

 西野監督 1試合見ただけではあまり膨らまないですけど、とにかく麻也が、さらにトップ・パフォーマンスが出るようになると思いますし、だいぶ体も動くと言っていたので安心しました。