【アルアイン(UAE)15日】アジア杯で日本代表と対戦するウズベキスタン代表MFムサエフ(30=磐田)が“異例”の単独インタビューに応じた。1次リーグ第3戦(17日)を控えた14日、練習後に「打倒日本」を誓った。対戦直前に異例の対応も、Jリーグを知り尽くす男が日本戦のカギを熱弁。勝利だけが首位通過の条件の森保ジャパンにとって、F組で1番の難敵が立ちはだかる。

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ウズベキスタン代表の宿舎で取材に応じたムサエフは自信に満ちていた。「日本を倒す自信は」との問いに「もちろん」と即答。不敵な笑みを浮かべて理由を説明した。

ムサエフ 日本はアジアでベストチーム。攻守においてたけている。だけど、ウズベキスタンも同じ。攻撃、守備の仕上がりはいい。日本の連係がとれた守備を崩す攻撃陣はそろっている。主将の9番アフメドフは(オマーン戦で得点し)僕らにとってキーマンだ。

この日の練習前、アルゼンチン人の名将クーペル監督は選手を集めて円陣を組んだ。約10分間の青空ミーティングで7回「ジャパン」と強調し警戒。20分間の公開部分では守備を確認していた。

ムサエフ 日本の速いパス回し、連係はとてもいいけど、想定して守備も練習を積んでいるよ。たとえ崩されても今はGKの調子がいい。僕も日本の攻撃は良く知っている。エスパルスの北川は(静岡)ダービーで対戦しているしね。

ウズベキスタンは日本に過去10戦で1勝だけ(3分け6敗)。「日本はすごく好き」と話すムサエフだが、勝負となれば「必ず勝ち点3を取りに行く」。12年以来7年ぶりの勝利を目指して“宣戦布告”した。【小杉舞】