U-20W杯(ワールドカップ)ポーランド大会(5月23日開幕)に向けて本気モードに突入した。

同代表は15日、千葉県内で大会前最後のトレーニングキャンプ(14~16日)を実施。招集された21人全員が初めてそろい、異例の3部ミーティングで約2時間、チーム戦術をたたき込んだ。

第1回ミーティングは練習前の午前10時から始まった。3月の欧州遠征で3連敗した時に明確になった課題や、攻撃時の共有事項について約40分話し合った。影山監督は「みんなが代表でやっていたことを思い出し、同じベクトルを持って戦えるように」と意図を明かした。

第2回は、午後4時からの練習前に約40分行った。セットプレーを中心に戦術を共有。MF安部は「こまめにミーティングを組み、個人的にスタッフが指導してくれることもある。できるだけのことをしてくれている」と感謝した。

第3回は夕食後、JFA審判委員長の小川佳実氏を招き、ルールの変更点に関する講義などを約40分こなした。限られた日数しか集まれない中で、映像やパワーポイントを駆使して選手らに共通意識を植え付けた。15日には全日本大学選抜との練習試合を予定。この日の成果をさっそく試す機会だ。五輪(オリンピック)代表監督も兼任する森保一日本代表監督も視察予定で、U-20W杯だけでなく東京五輪、A代表に向けても絶好のアピールチャンス。若き日本代表が、世界への扉を開こうとしている。【杉山理紗】