【ポルトアレグレ(ブラジル)18日=岡崎悠利】南米選手権に出場している日本代表MF久保建英(18=Rマドリード)が、過密日程の中でも臨戦態勢を貫く。0-4で敗れたチリとの大会初戦でフル出場した翌18日(日本時間19日)、チームはサンパウロから移動。中2日で迎える20日(日本時間21日)のウルグアイ戦も、プレーする方向で急ピッチでコンディション調整を進める。

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チリ戦で90分間を戦いきった久保の視線は、すでにウルグアイ戦に向いている。この日、スタメン組はポルトアレグレに移動した後に約45分のクールダウンで終了。ただ、MF柴崎ら多くの選手がランニングシューズでこなす中、久保とMF中島だけがスパイクを履いて調整した。攻撃の核として、いつ出番が来てもいい準備を整えている。

正念場だ。同組で最強といわれるウルグアイは、試合と試合の間隔が日本より1日長い。押し込まれる時間が増えることが予想される中、訪れたチャンスをいかに仕留めるかがカギになる。チリ戦後には「積極的に、シュートで終わるのを次の試合から心掛けたい」と話していた久保。有言実行がチームの助けになる。

ウルグアイのMFバルベルデは、久保と同じく10代でRマドリードのBチームに加入したボランチ。レンタル移籍での修行を経てトップチームに買い戻され、ジダン監督のもとでプレー時間を増やした。久保が選んだ道を先に突き進んだ先輩と仮にマッチアップとなれば、勝てば評価はさらに上がることは間違いない。チリ戦の悔しさを晴らすためにも、難敵との1戦をものにしてみせる。