サッカー日本代表は今日12日、W杯アジア最終予選のホーム、オーストラリア戦(埼玉)に臨む。引き分け以下なら、森保一監督(53)の解任の可能性もあり、東京の長谷川健太監督(56)が後任候補に挙がる。まさに崖っぷちの状況だが、森保監督は悲愴(ひそう)感を見せず、腹をくくったかのようにいつもどおりを強調した。7大会連続のW杯出場に望みをつなぐか、一気に視界がかすんでしまうのか。いよいよ大一番を迎える。
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腹をくくったのか、冷静を装っているのか-。オンラインでの前日会見で、パソコン画面越しに映る森保監督の表情はいつもと変わらなかった。負ければW杯出場がいよいよ危機的となる。自身の進退にも大きく影響する一戦を前に「最終予選は厳しい試合の連続であることは、想像していたこと。まだまだ、我々次第」と、まっすぐな視線で語気を強めた。
絶対に負けられないホームでの戦いだが、相手はB組最大の難敵。最終予選でここまで7得点(失点1)と、わずか1得点の日本代表と、決定力の差は明らかだ。それでも指揮官は「我々の選手たちの力を考えれば、できる準備をしっかりやっていけば、勝つ確率は限りなく上げられる」と変わらない選手への信頼を語り、勝利に自信を示した。
アジアの戦いでピンチに追い込まれているが、世界で勝つためのサッカーを追求する。「強度高く、プレーのテンポを速くすることが、日本が世界で勝つために必要なこと」と、あくまでW杯で勝つためのサッカーを貫き、この苦境を乗り越える構えだ。「強度高く、やり続けることができなければ、世界トップに追いつけ追い越せはできない」。ここで負けるようなら話にならない-。去就がささやかれる中でも、ぶれずに理想を口にした。
厳しい状況で張り詰めるような緊張感を漂わせる選手もいる。自身も負ければ解任の可能性があり、東京の長谷川監督が後任候補に挙がる。絶体絶命の危機だが「厳しい戦いを含めてサッカーを楽しんでもらえるような環境をつくるのが私の役割。サッカーは駆け引きのスポーツでもあるので、駆け引きを楽しんでもらえるように」と、この状況を楽しませることすら視野に入れた。進退に関しては一切の言及はなし。埼玉での前日練習でも、いつもどおり、少し離れたところからウオーミングアップする選手に視線を送った。不動の心で、運命の1日を迎える。【岡崎悠利】

