サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は24日、千葉県内で1週間の候補合宿を打ち上げた。

初合宿を終えた池田太監督(51)は「今回はそんなに深いところまで落とし込むというより、全体像を伝えるというところが(狙いに)あった。合宿前にイメージしていたことは伝えることができた」と、充実した7日間を振り返った。

目指すのは、積極的にボールを奪って素早く展開する「縦に速い攻撃」。21日の練習試合では男子高校生に0-5と敗れたが、選手の意識はプレーに表れていた。指揮官は「このキャンプでは(細かい戦術より)意識付けとしてアグレッシブに奪おうと、そういったボリュームのほうが大きかった。ここから少しずつ、具体的な話に入っていけるのかな」と話しており、現段階での達成度には納得しているようだ。

チームは発足したばかりだが、来年1月には23年女子W杯予選を兼ねた女子アジア杯(1月20日開幕、インド)が控える。11月の海外遠征(予定)、12月の国内合宿と、大舞台までの準備期間は短いが、池田監督は「選手の状態やグループの力が見えてきたので、これからどんな取り組みをするか、11月、12月にどんなことをするか、今から話し合っていきたい」と、次の活動に向けて切り替えた。