ヴィッセル神戸の新監督候補として7月末まで浦和レッズを率いたミハイロ・ペトロビッチ氏(59)が挙がっていることが17日、分かった。既に調査を済ませており、本格交渉に入る可能性が出てきた。リーグ3連敗で11位の神戸は、前日16日にブラジル人のネルシーニョ監督(67)との契約を解除。複数の候補者をリストアップしており、15年2月まで日本代表監督を務めたハビエル・アギーレ氏(58)もリスト入りしたことも判明した。

 中でも06年から広島、12年から浦和を率い、12シーズンもJリーグの監督を務めたペトロビッチ氏が上位候補になっている。クラブ幹部は「まだ何も決まっていない」と話すにとどめたが、関係者によれば代理人を通じて接触しているという。ペトロビッチ氏は昨季浦和で、優勝こそ逃したがリーグ年間勝ち点1位に導き、ルヴァン杯を制覇。クラブ初のタイトル獲得に向け、元ドイツ代表FWポドルスキら大型補強を進めてきた神戸にとって、Jを熟知した同氏は魅力的だ。

 また、アギーレ氏は7月にUAE1部アルワフダの監督を退任し、フリーになったことから調査リストに加えた。当面は吉田孝行ヘッドコーチ(40)が暫定的に指揮を執り、時間をかけて新監督を決める方針だ。