上田ら主力2枚落ちの法大「J倒そうと」東京V完封

<天皇杯:東京V 0-2法大>◇2回戦◇10日◇西が丘

昨年度の全日本大学選手権王者の法大がJ2東京ヴェルディを2-0で破り、3回戦進出を決めた。

長山一也監督(37)は「内容よりも、しっかりと勝つゲームをしようということで入った。準備をしっかりした結果、勝つことができて、うれしいです」と笑顔をみせた。

今大会には全日本大学選手権を制したアマチュアシードとして出場しており「先輩たちが出場権を獲得してくれて、その気持ちを背負ってJクラブを倒そうという目標をシーズン前に立てていた」。そのため、Jクラブとの練習試合も意識して増やしていたといい「中盤ではある程度できるところは感じていましたが、最後の4分の1のところで質が低かった。今日はしっかりフィニッシュまで結びつけられてよかった」と振り返った。

この試合では6月の南米選手権に出場した日本代表に選出されたエースFW上田綺世(20=鹿島内定)や、FC東京加入内定のドリブラーであるMF紺野和也(21)がユニバーシアード競技大会に出場中で不在。そんな中でも代わりに入った選手の活躍で勝利を手にした。

指揮官は「2人がいると多少頼ってしまいがちだった。上田がゴール前にいると早めにクロスを入れてしまったり、紺野がボールを持つと、みんながドリブルをするためのコースを空けて、ボールに絡まなくなったり」と絶対的な存在を抱えるジレンマがあることも明かした。この日は前線からの激しいプレスでボールを奪い、全員が連動した攻撃で東京V守備陣を翻弄(ほんろう)。そんな戦いぶりに目を細め「2人には失礼かもしれないですが、いない方がいいサッカーができるところもある」と冗談も飛ばし「ユニバーシアードの合宿などで春先に2人がいない時もあったので、そのときにしっかりといない状況でも勝てるチーム作りはしてきました。その結果かなと思います」と胸を張った。

また、長山監督はその上田と紺野の穴を埋める活躍でこの日得点したFW松沢彰(21)と橋本陸(21)の大学4年生コンビの進路についても口にした。2人はプロ志望ながら、まだ進路が決まっていないという。この日の試合にはJ1、J2の強化担当者ら10人以上がスタンドから試合を見つめており「(試合は)就職活動の一環ですし、少しはアピールになったかなと思います。『お前ら、明日頼むよ』と言っていたので。ちょうど2人に声をかけていて、仕事をしてくれたので、うれしいですね」と話した。

3回戦に進出した法大は8月14日にJ1ガンバ大阪と対戦する。