J2東京ヴェルディは昨年度の全日本大学選手権王者の法大に0-2で敗れ、2回戦で姿を消した。

ギャリー・ジョン・ホワイト監督(44)は「相手の方が試合に勝つという意志があったのかなと思う。ずっと今日出場したメンバーで戦ってきたわけではないので、すり合わせの部分で難しい部分はあった」と振り返った。

6日のリーグ戦横浜FC戦から中3日での一戦となり、指揮官は「リーグを最優先に考えたときに、何人かの選手を休ませたかった」と先発メンバーを全員変更。これまで出番の少ない選手らを中心にピッチへ送り出した。しかし、序盤から相手の前線からのプレスに押し込まれる展開が続き、前半はシュート0本。流れを変えられずに後半に2失点し完敗を喫した。

MF森田晃樹(18)は「みんなの考えがまとまっていなかった。選手同士の距離感も遠かった」とうつむいた。GK柴崎貴広(37)も「初戦が難しいことはわかっていたけど、向こうの方がいいチームだった。メンバーは監督へのアピールをしたいというのもあったし、手を抜いてやっていたわけではない。うまくいかないまま修正できずに90分が終わってしまった」と悔やんだ。

スコアレスで折り返した後半12分、右サイドからクロスボールを上げられると、これを身長189センチのFW松沢彰に頭で決められ先制点を許した。プロとして負けられない東京Vは猛攻を仕掛けたが、続く30分にもMF橋本陸に試合を決定づける2点目を献上。ユニバーシアード競技大会に出場中の日本代表FW上田綺世(20)を欠く法大に完封負けを喫した。

天皇杯2回戦では、3日に行われた試合でJ1名古屋グランパスが鹿屋体育大に0-3、J1湘南ベルマーレがJFLのヴィアティン三重に0-4で敗れるなど下克上が多発していた。法大は8月14日に行われる3回戦でJ1ガンバ大阪と対戦する。