常盤木学園が聖和学園との宮城勢対決を1-0で制し、22大会連続22度目の本大会出場を決めた。

後半36分、ゴール前でMF加藤愛(まな)、FW沖野るせり(ともに3年)とワンタッチでつないだパスを、途中出場のFW寺尾星奈(せな、3年)が右足で決めた。寺尾は「流れを変えゴールを決めるのが役目。絶対に決めなきゃと思った」とストライカーの自覚だった。

決勝進出で全国切符は手にしていたが、宿敵相手に負けられなかった。前回大会は星槎国際湘南(神奈川)に敗れ準優勝。6月の総体予選では聖和学園に敗れ全国を逃した。昨年から主力の沖野は「冬も夏も悔しい思いをしてきた。もう泣きたくない。負けたチームの方が強くなると信じている」と逆襲に燃えている。

全国総体4強の聖和学園から、県大会決勝のPK勝ちに続き連勝。それでもDF堀内璃子主将(3年)は「決定力が課題」とシュート12本を放ちながら1点に終わった攻撃を反省。寺尾は「このままじゃ全国で勝てない。もっと質を高めないといけない」と浮かれることなく、気持ちを切り替えた。【野上伸悟】