東京は敵地でC大阪と0-0で引き分けた。東京五輪世代のGK波多野豪(22)が先発し、J1デビューを果たした。

ジュニアユース時代から東京の下部組織育ち。17年シーズンにトップ昇格を果たしてから、足かけ4年目でうれしい初出場を果たした。前半11分には至近距離からMF坂元のシュートを浴びたが、体を投げ出して止め、失点のピンチを防いだ。試合後は「常に準備していたので、落ち着いて対応できた」と納得の表情を浮かべた。

長谷川監督は「調子がよさそうだったので、流れを変える目的もあった」と、抜てきした理由を語った。198センチの長身で、17年にはU-20(20歳以下)W杯韓国大会の日本代表にも選出された有望株。根っからの明るい性格で、試合に出られない期間も腐ることなくベンチから大声を出し続けてきた。上々のデビュー戦で手応えをつかみ、代表経験者のGK林らとのポジション争いの自信にする。【岡崎悠利】