ジェフユナイテッド千葉はFW佐藤寿人(38)とDF増嶋竜也(35)のベテラン2人の活躍で松本山雅に3-0で快勝し、2連勝を飾った。

まずは前半7分、右サイドのMF矢田旭(29)からクロスが入ると、相手DFとGKの間に走り込んだ佐藤が左足を伸ばしてネットを揺らした。「狙い通りでしたし、練習でやっていた形」と名古屋時代にも共闘した矢田とのコンビネーションでうれしい今季初ゴールを挙げた。

前節から中2日の過密日程となり、先発9人を変更して臨んだ一戦だった。佐藤もこれが6戦ぶりの出場。スタンドでは家族も見守っていたといい「目の前でゴールを決められたのが一番の喜びでした。試合に出たい気持ちもありますが、監督はチャンスを与えてくれていますし、それ以上に勝つことが大事。少ない出場機会の中でも、チームのプラスアルファにならないといけない」と引き締めた。

佐藤の得点に触発されるように前半22分には右サイドからのロングスローから増嶋が頭を合わせて追加点を挙げた。こちらも4戦ぶりの出場ながら後半23分にもCKから再び頭でネットを揺らし、2得点の活躍をみせた。守備でもフル出場で無失点に貢献。増嶋は「相手がセットプレーが苦手なのは何となくわかっていたので、思いっきりいきました。ホームで勝っていなくて申し訳ない気持ちがあったので、勝てててよかった」とここ4戦勝てていなかったホームでの連敗ストップを喜んだ。

今季初の2連勝で順位も10位に上げた。首位V・ファーレン長崎とは勝ち点10差。尹晶煥監督は大事なホーム戦での大幅なメンバー変更について「不安はもちろんあった」としながら「タイトな日程で選手を酷使すると負傷の危険もある。このチャンスを選手がよく生かしてくれた。今後の起用の幅も広くなったと思う」と評価した。【松尾幸之介】