ヴィッセル神戸のGK前川黛也(26)が14日、自身のnote(ノート)に「敗因は僕のミス」などとする長文を投稿した。

ドーハで集中開催された13日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝蔚山(韓国)戦の延長後半終了間際、前川がペナルティーエリア内で相手選手を倒し、決勝点となるPKを与えて惜敗。初出場で優勝を狙っていた神戸はベスト4で敗退した。

「負けた原因は、間違いなく僕のミスです。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」などとつづり、大会中はMF山口らと常に意見交換していたことを明かした。

山口からは「どんどん意見をだせ。(日本代表で)川島永嗣さんは、立場とか関係なしにシュート練習を適当にやってたり、締まってなかったら怒ってたよ。それぐらい必要だよ」と教えられたことも明かした。

前川はドーハ入り後、全6試合中5試合に出場。今季のJ1リーグ戦もGK飯倉がレギュラーだったが、途中からは前川が奪い、計14試合に出場していた。ACLでも特に水原(韓国)との準々決勝や蔚山との準決勝でスーパーセーブを連発し、国際舞台で急成長していた。

「ミスはありましたが、チャレンジしてのミスでした。びびってしまって、ミスをしたのではない。後悔はしていません。ただ最後のミスは悔やまれます」などと、処理できない悔しさをあらわにした上で「もう時間は戻りません。次に向けて切り替えるしかありません」と、前向きな結論を導きだしている。

近く帰国する神戸の今季のJ1リーグ戦は、19日にFC東京との最終戦を残しているが、多くの主力組は故障したMFイニエスタを含めて欠場が確実。前川も今季はプレー機会がないとみられる。

前川の父和也氏(52)はサンフレッチェ広島などで活躍した元日本代表GKで、前川は関大から17年に神戸入りを果たし、入団4年目の今季が最も試合出場数が多く、飛躍した選手の1人。