日本サッカー協会(JFA)は21日、理事会を開き、今季からJリーグと女子のWEリーグにおいて通常の選手交代とは別に「脳振とうによる交代」の制度を試行することを承認した。12月の国際サッカー評議会(IFAB)から通達のあった2つの方法から1つを選択し、IFABと国際サッカー連盟(FIFA)への申請、承認を経て導入が認められる。

方法としては(1)脳振とうによる特別交代枠を各チームが1つ持つ(2)特別交代枠を最大2つ持ち、各チームがこの枠を使用した場合は対戦相手は理由を問わず交代を追加できるというもの。今後Jリーグなどと議論し、どちらの方法をとるか決定する。JFAの須原専務理事は「海外リーグの動向も見たい。重要なのは選手の安全。不必要な混乱を招いてはリスクやコストが増える。現場で対応できるのはどういう形なのかも考慮したい」と話した。

また、9月に開幕する女子「WEリーグ」の岡島喜久子チェア(62)を副会長に選任した。女性副会長は国立西洋美術館の馬渕明子館長以来2人目。