北海道コンサドーレ札幌FW小柏剛(24)が10日鹿島アントラーズ戦(札幌ドーム)で11試合ぶりに復帰する見込みとなった。9日、札幌・宮の沢での前日練習に参加。右太もも裏肉離れで離脱していたが回復。この日誕生日を迎えたアタッカーが、現在2連敗中のチームを救う。

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小柏がピッチに帰って来る。24歳の誕生日、翌日の鹿島戦に向けて調整した。ペトロビッチ監督(64)は「ケガ明けで試合に出るのはノーマルな状況ではないが、チーム状況的には起用していかなければいけない状況」と起用を構想。ミニゲームでは主力組の2トップに入り、先発の可能性も出た。約2カ月半ぶりの出場へ小柏は「自分の力でチームを救えたらいいなと思っている」と覚悟を見せる。

3月12日横浜戦での右太もも裏肉離れで離脱。4月29日湘南戦で途中出場して復帰したが再発した。東京・JISS(国立スポーツ科学センター)での約3週間のリハビリなどじっくりケガと向き合い、復帰を目指してきた。「ピッチに立って表現できる喜びをかみしめて、しっかり結果に貢献していきたい」と待ち望む。

鹿島戦初登場となる。特別指定だった20年も、昨季も出場機会がなかった。今季もアウェー戦(5月14日、1●4)は都内でのリハビリ中だった。現地を訪れ観戦し、チームが敗れる姿を見守ることしかできなかった。「一番多くタイトルを取っているだけあり、素晴らしいチーム。難しい試合になると思うが、一体感を持って勝てたら」と描いた。

1つ年を重ね、気持ちを新たにする。「23歳は意外とつらかったことが多かった。24歳はケガをしたくない」と誓う。チームは2連敗中。背番号19が残りのシーズン、フル稼働できれば、戦力の大きなプラスとなる。【保坂果那】

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