首位再浮上を狙う2位セレッソ大阪は、27日に横浜Fマリノスを本拠地ヨドコウで迎え撃つ。

リーグ戦のホーム横浜戦は直近12年間、10試合で7勝3分けと負けなし。圧倒的優位なデータも味方に、ゴールデンウイーク初日を勝利で飾れるか。

一般公開された24日の練習では、白熱したミニゲームが行われ、見守った小菊昭雄監督(48)は「今の選手は過去の中でも1、2位を争うプレーの質や競争がある」と、厚くなった選手層とハイレベルな先発争いを素直に喜ぶ。

けがで4試合欠場が続いたMF為田大貴(30)も、ベンチ入りが可能にまで復調。今はMF清武弘嗣(34)でさえ、若手や中堅にまじり、ベンチ入りを争う状況だ。

今季は開幕5勝3分けで迎えた前節21日の名古屋戦を1-2で落とし、初黒星で首位から転落。アウェー名古屋戦はこれで6連敗となり、またも鬼門を打ち破れなかった。だが攻撃的スタイルを貫いたチームに、敗れたダメージは少ない。

札幌から新加入のMF田中駿汰(26)は「横浜はアグレッシブなチームで、試合をしていてシンプルに楽しい。攻撃的なチームに、自分たちも攻撃的にいく」と、改めて真っ向勝負を宣言する。

横浜は4月24日夜の蔚山(韓国)とのACL準決勝第2戦で120分間の死闘とPK戦を経て、決勝進出を果たした。だが、大阪への移動を含んだ中2日の強行軍となり、午後3時キックオフのC大阪戦に臨む。

中5日のC大阪が、単純に優位とは言えないのがサッカーのおもしろさだが、田中は「ホームではサポーターの後押しを感じるし、負ける感じもない。ホームでしっかりたたいて、連敗しないようにやっていきたい」と、打倒横浜に燃えている。

今年の黄金週間は、最初の横浜戦を終えれば、5月3日の札幌戦もホームで行われ、同6日は大一番の大阪ダービーが敵地で待つ。ホーム開催の同11日神戸戦まで含めれば、C大阪は4戦連続で大阪で戦うことになり、移動の負担はない。初優勝へ、勝ち点3を重ねていきたい。

◆ホーム横浜戦は得意 レビークルピ監督が指揮した11年6月15日(当時金鳥スタ=現ヨドコウ)の負けを最後に、C大阪は12年8月25日の対戦以降、リーグのホーム横浜戦は12年間で10戦不敗(7勝3分け)と相性は抜群。昨年4月の対戦で古巣横浜に2発を決めたFWレオ・セアラは、現在4試合連続得点中と絶好調だ。両者の対戦成績は、C大阪の19勝11分け18敗とほぼ互角。