ジュビロ磐田は2-0で首位FC町田ゼルビアを破り、3試合ぶりの白星を挙げた。後半はDF松原后(27)がこぼれ球を左足で押し込み、先制点。FWジャーメイン良(29)の今季10得点目で勝負を決定付けた。昨季J2で1分け1敗だった同じ昇格組の難敵にリベンジし、暫定ながら順位は今季初めて1桁の9位に浮上した。

値千金の今季1号となった。0-0で迎えた後半1分、松原はこぼれ球を予測してゴール前に走り込んだ。GKがはじいたボールを左足で押し込み、今季初ゴール。「カバーに入っていたDFに当たらないように打った」と狙い通りの1発で歓喜の雄たけびを上げた。

昨季は11月に右ひざ半月板損傷のケガを負い、シーズンオフの12月に手術。懸命なリハビリで今季の開幕に間に合わせた。だが、今月3日の新潟戦で左ひざを負傷。現在も「多少の痛みはある」とテーピングをして強行出場している。先発復帰は負傷した新潟戦以来4試合ぶりで、後半31分には途中交代。「プロになって初めて足がつった」とお役御免でピッチを退いた。

昨季もアウェー町田戦で一矢報いるゴールを挙げた。キラーぶりを発揮し、「気持ちは入っていた」。精神的な強さはチーム屈指。闘志を前面に出して戦う姿勢は仲間を勇気づけた。終盤の相手の猛攻をはね返し、今季3度目の完封勝利。松原は「俺らもまだまだ上にいくんだということを結果で示すことができた。意味のある1勝だった」と胸を張った。【神谷亮磨】